「5大栄養素から見た乳製品をオススメしない理由」
【炭水化物】
牛乳に含まれている糖質(炭水化物の部分)ですが
牛乳に含まれるものは【乳糖】と言って【ラクトース】と言います。
そのラクトースを分解するために必要な【ラクターゼ】というのが実は
だいたい成人男性くらいになるとアジアの方を中心に半数くらいの方が
実はラクターゼがカラダの中で分泌されないと言われたりもします。
【タンパク質】
牛に乳に含まれるたんぱく質の80%がカゼインです。
ホエイプロテインは牛乳から摂れるとイメージがあると思うので
実はホエイが多いと思っている方が多いと思いますが…
牛乳に含まれるたんぱく質の中のホエイは20%しかなく80%はカゼインです。
【カゼイン アレルギー】と調べていただければいくらでも出てきますが
実はカゼインは代表的なアレルギー物質です。
【脂質】
牛乳に含まれる脂質というのは飽和脂肪酸です。
飽和脂肪酸の摂りすぎは動脈硬化や心血管系疾患との直接的関連性が
よくエビデンスでも言われています。
足りないと困るものではありますが今の現状の世界的にも
日本の食事の栄養バランス的に言うと飽和脂肪酸は多すぎるという現状にある為
飽和脂肪酸がカラダに悪いというよりかは今の現状の栄養摂取バランスから考えると
これ以上無理に摂る必要はないことが飽和脂肪酸です。
【ビタミン】
牛乳に関しては特に日本で市販に売られている安いモノは特にそうですが
加熱殺菌処理をされている為,この過程でビタミンは結構死んでしまっています。
なのでビタミンは牛乳からはあまり多く摂取することが難しいと言えます。
【ミネラル】
当然ですが【カルシウム】が多く含まれていますし
カルシウムの王様と言えば牛乳というイメージもあると思います。
じゃあが問題かというと…実はカルシウムがありすぎて問題なんです。
人のカラダの中はカルシウムとマグネシウムが
バランス良く保たれていることが理想的なバランスでマグカル比とも言われるくらい
それら2つが同じようなバランスで保たれている状態が骨・筋肉・自律神経など
カラダにとって一般的にも良いと言われてます。
しかし牛乳に含まれるカルシウムとマグネシウムの量の比率は主に10:1くらいです。
カルシウム10:マグネシウム1くらいなんです。
そうするとカルシウムが多すぎることによってカルシウムを摂取すると
カラダがどんな反応をするかと言うと…
カラダの中のカルシウムを捨てることによってマグネシウムとのバランスを
取らなければいけなくなります。
つまりすでに貯蔵されている骨からカルシウムを分解してカラダの外に出そうとします。
これは脱灰といいます。
その証拠に牛乳や乳製品を多く摂取する酪農国と言われる
ノルウェー,スウェーデン,デンマークといった国々は骨粗しょう症が1番多いんです。
もちろんその国々の方は反論していて
日照時間が短い,身長が高いから骨密度が薄くなりがちなど様々な理由を
挙げているのですが,世界的な栄養学の研究においても
乳製品の多いグループより少ないグループの方が意外と骨粗しょう症は少ない
という報告もあります。
逆に骨を強くするという研究も存在はしますが,これら5大栄養素の観点から総合的に見て
乳製品を積極的にオススメはしません。
腸内環境を良くしたい,風邪を早く治したい,花粉症改善したい,生理痛改善したい
そのような相談をされた場合,真っ先にお客様が摂取していたら
やめていただくのは牛乳だということをお伝えします。
ぜひ参考にしていただければと思います。